ディスプレイでもよく使うワイヤーネット。100円ショップでも手軽にいろんなサイズのものを購入することができます。
工房にもディスプレイ用にワイヤーネットがいくつかありますが、今回は40cm幅のワイヤーネットでデニムの耳の手織りに挑戦しました。
このブログでも、以前にデニムの耳で市松模様を織る様子をお伝えしましたが、改良型卓上織り機での織りだったので、もっと手軽に個人でできる方法はないか考えていました。
ダンボール織り機「DANBOLOOM」(ダンボルーム)でも織ってみましたが、仕上がりサイズが小さかったので、もう少し大きな面積のものを織りたいと思っていました。
床に置いて端をテープで留めながら織ってみてもいいのですが、場所を取りますし、途中で片付けることもできないし、お昼休み工作には向かないものでした。
途中でも片付けることができ、場所を取らないもの…
そこで、ワイヤーネットです。
工房の壁の隙間に眠っていました。年に数回しか使われないワイヤーネットで織りができる!と思ったのです。ワイヤーネットで毛糸を織ったことはありましたが、デニムの耳はどうでしょう。少し重さが出ると予想されます。
ワイヤーネットにデニムをかけていく
デニムの耳の幅は、ふさふさを入れて約1.5cm。ワイヤーネットの1マスは3.5cm×3.5cm。これを交互に織り、市松模様の生地を作ります。
【使うもの】
・ワイヤーネット 40cm幅のもの
・デニムの耳 ナチュラル(グレー)
・養生テープ
・50cm定規
・杼(「ひ」と読みます)
杼はあると便利ですが、ない場合は幅の広めの定規を使ってもいいです。
【作り方】
1.たて糸をかける。
ワイヤーネットの端にデニムの耳を結びつけます。反対側の端まで行ったら、そのまま後ろを通るのではなく、一度手前に出します。繰り返し掛けていきます。掛け終わったら、ずれないように養生テープで端を留めます。
2.よこ糸を織っていく。
杼に巻いたデニムの耳を交互に渡していきます。交差したマスが長方形にならないようにしっかりと織り込みます。定規を使ってトントンと織り込みます。今回は手に馴染む50cmの竹製の定規を使っています。コツを掴めばどんどん織り進めて行くことができます。椅子に座って作業ができるので、おすすめです。
調子よく織り進めていき、市松模様の生地ができました。
生地を仕上げる
ワイヤにかけている部分を切りはずします。養生テープで留めてあるのでバラバラになることはないです。外すときは丁寧に。
両端はデニムが斜めなので、最終的には切り捨てます。ですので、生地として使える部分は仕上がりサイズより少し小さくなります。ロール状に巻いて保管しますが、接着芯を貼っておくといいでしょう。織り目がずれないので安心ですね。
今回使ったワイヤーネットは40cmサイズですが、作りたいものの面積に合わせてワイヤーネットも選ぶと良いでしょう。今回の織りでは、50cm×23cmの生地を作りました。この生地で、手帳カバーを作りたいと思います。厚みのある生地なので、頻繁にバッグに出し入れする手帳カバーはいいのでは?と思いました。
デニムの耳は、これから手芸を始める方にぜひ知っていただきたい素材です。手芸の幅も広がりますよ。
手織りの糸や材料の販売はこちらのサイトから!
https://shop.danboloom.com/