余っていた長めのたて糸で、いつもとは違う生地を手織りしてみました。

さっこらで使う裂き織りのたて糸は主に綿素材です。しかし今回は麻の混ざっている糸を使ってみました。触ってみると、ハリのある手触りの良い糸です。

せっかくなので、この糸を、たて糸とよこ糸両方で使い、1つの生地に織っていきたいと思います。
(今回は織っている途中の写真はありません。撮っていませんでした。。。)

まず、卓上織り機をセットします。
今回の糸はカットしてあるので、何本かまとめて結んでから、糸を張っていきます。

何cm幅で織ったらいいのか営業担当に確認し、30cm幅であればいろんなものに使えるとのことで、今回は30cm幅で織っていきます。
1本ずつはた結びで結んでいき、できる限り結び目が小さくなるようにします。裂き布ではない細いよこ糸は、やはり時間がかかりますね。手織り職人さんの技術を垣間見たようで、嬉しいです。

よこ糸の種類にもよりますが、裂き織りの時はいつもはトントンと2回織り込むのですが、今回は1回。毛糸ほどではないですが、優しく織り込みます。

濃いグレーの生地です

糊づけしたようなパリッとした手触りです。夏にいい感じです。知り合いのお宅に麻の暖簾がありましたが、イメージとしてはそんな感じです。

今回できた生地の仕上がりサイズ は、
幅:28cm
長さ:1m40cm
30cmの予定だったのですが…たて糸の本数をもう少し増やすべきでしたね。綜絖の幅と織り目の幅は均等ではなかったということです。私の技術がまだまだ追いついていないのです。勉強になりました。

工房ではいろんな種類の裂き布を使っています。浴衣などの綿はもちろん、絹、ポリエステルが混ざったもの、麻、などなど。いつもは1cm幅の裂き布を織っているので、たて糸とよこ糸が同じというのはなかなかない経験でした。織るのに時間がかかります。毎日コツコツと織って出来ました。

麻ならではの質感

織り機から外し、出来上がった布を触って、その手触りや費やした時間をしみじみ実感します。

この経験を活かし、新しい商品につながるようにさらなる探求が必要です。ネットで見るだけではなく、実演などあればぜひ見に行ってみたいです。
工房見学できるところないかな。

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