工房では裂き織りの余り糸を使ってカード織りの練習をしていますが、商品化を目指していろんな模様を試しています。これまでは最大22枚のカードでしたが、今回はちょっと増やして26枚に挑戦です。
本を読んで基本を理解した上で、どんな柄がいいかを絞っていきます。
今回のカード織りでは、自分の好きなものだけを織っていた段階から、模様と織り幅を指定したものを織っていく段階に来ました。
個人的には鳥の柄もいいな〜と思い、糸の配置図を探します。ネットで出てきたものは海外の作家さんの作品で、大きな鳥の両脇に小さな鳥がいる、というイメージの画像です。
色を変えて青い鳥を織りたいと思います。
このデザインは同じ方向にカードを回していくのですが、張っている糸も同じように回って絡んでしまうので、逆方向に回して糸を戻すように織ることも必要になります。どこで切り返すか、模様の数や長さ、回転数で切り替えたいのですが、なかなかうまく行かないスタッフ。
数を数えるのが苦手なので、メモをしながら織るように伝えますが、これも苦手だったりします。
教えるスタッフも一緒に考えます。本人は自信をなくしてしまってモジモジしています。でも、これまで織ってきた経験があります。その経験は何にも代えがたいものなので、自分のやってきたことを思い出してもらいながら、なんとか自信につなげていこうと思います。
職員さんにもアドバイスをもらいながら、課題をクリアしていきます。
私は、カードは使い回しができるんだと思っていましたが、慣れないうちは柄ごとのカードを揃えた方がやりやすいようです。カードの上から糸を通すのか、カードの下から糸を通すのか、ちょっと混乱してしまいますが、ネットで見た図案は、S、Zの向きで織っています。カード織りこれは全世界の共通のものなのでしょうか。まだまだ勉強不足でわからないことばかりです。
参考画像はこちらのサイト
https://sisselblom.se/band-brickband-birka-vikingatid/#sthash.yd77npDh.qjtu
多くのカード織りが掲載されているサイトですが、何語か不明なので、全くわかりません。Googleではノルウェー語と表記されています。確かにカード織りってどこか北欧っぽいと思っていました。
今は四角いカードで織っていますが、三角形、六角形のカードもあるようです。六角形で織れたら柄のバリエーションももっと増えると思いますが、四角形のカードの段階で私はちょっと混乱しているので、これは果てしない未来です。。。
まず今の課題をしっかりとクリアし、次のステップに繋がるように進めていきます。小さな成功体験の積み重ねでまた自信を取り戻してくれるといいです。一緒に成功体験を積み重ねていきます。
週が開けて、心機一転。
織る幅と模様の大きさを何パターンか試してみます。写真の右が織り始め、左側が織り終わりです。
最初は、いつもの感覚で織り始めました。幅は1.4mm。模様の形が安定しているのでこれはこれでいいのですが、真ん中の少し大きな模様(鳥…)と両サイドの模様とのメリハリを付けたいので、よこ糸の力加減を少し弱めてみます。大きく変化はありませんでした。
そこで、よこ糸の種類を変えてみます。よこ糸は隠れて見えなくなるので種類が違っても大丈夫です。幅は1.5mmになりました。真ん中の鳥も少し大きくなりました。
次は模様の高さを調整します。
織り込む力を少し緩めましたが、その分縦長になってしまい、織っている本人も納得がいかない様子。ここまで織ってきたものを踏まえ、加減しながら安定して織れるまでやってみます。
最終的には左側のバランスになりました。
商品として使うにはもう少し改良が必要です。幅を調整するため、カードの枚数を少し増やします。これでOKが出ればいいですが、果たして…
挑戦は続く。
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