卓上織り機をカスタマイズしてデニムの耳を織る

デニムの耳で織ったフラットポーチは、シンプルなデザインなので老若男女問わずお使いいただけます。クリスマスシーズンのギフトでも人気でした。色もナチュラル、ホワイト、ブラック、そしてMIXとバリエーションもさまざまです。

フラットポーチ
ナチュラル(左)と、ホワイト×ブラック(右)

この織り、いつもの裂き織りとは違って、デニムの耳の幅を活かして市松模様に仕上げています。ふさふさの感じも残しているので、ぬくもりも感じます。

この市松模様を織るには専用の織り機がないので、卓上織り機をちょっと工夫して織ります。織り機の綜絖にデニムの耳は通らないので、オリジナルで綜絖の代わりになるものを設置。

卓上織り機

写真の卓上織り機は、仕上がりの生地幅が40cmになるように設定しています。紙管や割り箸などを使っての地味なカスタマイズですが、試行錯誤で作っています。こういう工夫を考える職員もすごい!みんなの力で仕上がっていきます。

デニムの耳を渡し、長い定規でトントンと。力強く織り込んでいるので、仕上がりもしっかりしています。きれいな市松模様を織るには、このトントンという力強い織りが欠かせません。

フラットポーチができました

フラットポーチ
フラットポーチ

ショルダーストラップをつけるとこんな感じ。白いデニムの耳と青い裂き布で、波のようなイメージを織り上げています。こちらは通常の織り機で織っています。
ストラップは別売りなのですが、こちらもデニムの耳を使っています。サコッシュとしても使えるし、仕事にプライベートに大活躍しております。
(写真はちょっとパンパンですが、これくらいパンパンでも大丈夫なのです!)

市松模様を織るにはいろいろ加工は必要ですが、地道にカスタマイズして新しいものが生まれます。これもみんなの経験の積み重ねでできたことです。可能性がどんどん広がりますね。

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廃棄されていたデニムの耳などの残反は、裂き織りという技法で新たな生地に生まれ変わります。次はどんな素材が生まれ変わるのでしょうか。
これからもより良いものづくりをしてまいります!