デニムの耳を解く -Saccora Japan diary-

【裂き織】デニムの耳を解く【幸呼来Japan】

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いち、にー、さん、しー…

数を数える声が聞こえてくると、今日は「デニムの耳」を解く日だとわかります。

デニムの耳は、工場で切り落とされるデニム生地の切れ端のこと。
さっこらでは、本来であれば捨ててしまうデニムの耳を工場からいただき、様々なデニム商品に加工し販売しています。

廃棄されるデニムの耳を使いたい!デニムの耳にもいろいろあって その1
廃棄されるデニムの耳を使いたい!デニムの耳にもいろいろあって その2

(デニムの耳については、過去の記事でも何回か紹介されています。ぜひ覗いてみてくださいね!)

工場から届いたデニムの耳はがっちりと巻かれた塊の状態で届きます。

まずはこの塊を解かなければいけません。

回る台座に乗せてぐるぐる…

よく見ると二本の耳が一束になっています。
工場での裁断の関係上、切り取ったデニム生地の両端を二本まとめて巻き取るからです。

本来であれば捨ててしまうデニムの耳なので、ところどころ絡まっていたり、染料がついていたりすることも。
絡まりは手で解ける場合はいいのですが、どうしても解けないときや染料がついているときは切ってしまいます。

塊から解いてもまだ二本の耳が一束になったままです。

そんな束を解くために使うのが、なんと椅子!
二脚の椅子を逆さまにし、耳を椅子の脚に結び、巻き取り分けていきます。

長さが均等になるように、二人で声を掛け合い椅子を回すペースをあわせます。

数を数えながら、椅子をぐるぐる…

いち、にー、さん、しー……よんじゅうく、ごじゅう!

五十回まわしたら、端を結んでひとまとまりに。

絡まりを解いたり、椅子をまわすペースを合わせたり、大変なところはいろいろありますが、この作業は最後まで大変。ものすごい量の綿ぼこりが発生してしまうのです。

色つきデニムの時は、顔に細かい綿ぼこりがついて肌の色が変わったようになっちゃうこともあるんだとか。マスクは必須ですね…

そんな綿ぼこりも、掃除機をかけてきれいに。

これでデニムの耳を解く作業、完了です。

この後、デニムの下処理をしてから、デニム商品を製作していきます。
同じ「もったいない」布でも、デニムの耳は着物などの余り布とは違ったもこもこふわふわした風合いの商品になります。

デニム商品はオンラインストアやCreemaで販売中ですよ!
Online Store https://www.saccora-store.online/
Creema https://www.creema.jp/creator/2374235/item/onsale/

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