前回の投稿で自分で刺し子をやってみましたが、なかなか難しい技術でした。そして思ったのが、大槌復興刺し子プロジェクトの皆さんはすごい!ということです。
お見せするほどでもないですが…
初めての刺し子
https://blog.saccora.jp/2021/06/16/%e5%88%9d%e3%82%81%e3%81%a6%e3%81%ae%e5%88%ba%e3%81%97%e5%ad%90%e3%80%82%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%83%95%e3%83%ab%e3%81%aa%e8%a3%82%e3%81%8d%e7%b9%94%e3%82%8a%e3%81%ae%e4%bd%99%e3%82%8a%e7%b3%b8%e3%81%a7/
2011年3月11日、東日本大震災で多くのものが失われました。岩手県沿岸の大槌町も多大な被害が出ました。避難所の中で出来ることは限られていますが、何かしたい!という思いの中、布と針だけでできる刺し子制作を始めました。
2011年6月にプロジェクトとしてスタート後、イベントなどで作品を見る機会がありました。これまでの伝統柄だけではなく、カモメなど可愛い図柄もたくさんです。とても丁寧な仕事で、作品をみるたびに「すごい!」と改めて思っています。その技術をほんの少しですが、ご紹介したいと思います。
大槌復興刺し子プロジェクト
寒冷地の東北では、綿はともて貴重なものでした。刺し子は、手に入りにくい木綿の代わりに麻などの素材で、寒さを凌ぐために重ね合わせて縫われたのが始まりとされ、江戸時代から続く技術です。
ぼろぼろになっても、また縫って、大事に着ていたのがわかります。その中から生まれた美しい図柄。日本ならではの美しさが息づいています。
一番のおすすめはこちら、みやびふきん〜変わり花十字〜です。
糸の色もとっても優しい色合いで、生活にすっと馴染む素敵な色です。食器などにふわっと掛けて飾りふきんとして楽しみたいです。
ひと針ひと針縫っていくうちに、集中しながらも丁寧さを心がけるようになります。気持ちも次第に穏やかに縫えるようになってきます。出来上がった刺し子ふきんは、暮らしも心も温かに、穏やかにしてくれることでしょう。
みやびふきんはキットも販売しております。
刺し子ふきん みやびふきん~変わり花十字~
https://store.sashiko.jp/?pid=125539216
刺し子キット みやびふきんキット~変わり花十字~
https://store.sashiko.jp/?pid=122888611
大槌復興刺し子プロジェクトの刺し子は、伝統柄はもちろん、新しいデザインも取り入れられています。
ピンクの可愛いかもめふきん。大槌町の鳥「かもめ」をモチーフにしたデザインです。
こちらもかもめ柄で、色もとてもカラフルです。全部刺し子ではなく、葉っぱが刺し子なのも可愛いですね。
イラストと刺し子の組み合わせが素敵なTシャツ。裾の部分にもさりげなく刺し子がしてあります。
大槌のお母さんたちの手で作られている刺し子。この技術がどんどん広がっていますよ。
東京都渋谷区神宮前にあるKUON。日本はもとよりアメリカやイギリス、イタリア、中国、香港、台湾など世界で展開しているブランドです。
ちなみに裂織もいろいろなアイテムになっています。
ひと針ひと針、丹精込めて刺していき、作られた大槌刺し子。とっても手間のかかる作業ですが、作り手の顔が見える職人の仕事です。江戸時代から東北に息づくこの刺し子の技術。東北のお母さんたちが伝え続けてきたこの伝統技術を、最新のファッションに取り入れて、そしてまた次の世代につながっていく。素敵ですね。どんどん新しいものが生まれています。
ちなみに個人的に気になっているものです。刺し子と鹿革の組み合わせ!
https://sashiko.jp/blog/2021/07/09/post-2970
岩手の地で息づく伝統技術、岩手から全国、世界に広がり続けますように。