裂き織・織物と、とっても近い位置にある「染物」。
さっこらでも生地やたて糸など、ときどきですが染物をしています。
面白そうだけど大変そうだな~と思っていた染物。
心のハードルより好奇心が勝ち、ついに自宅のキッチンで初挑戦してみることにしました。
材料も基本的にはおうちにあるものでOKです。
手に入れやすさを考えて、今回は玉ねぎの皮を染料にしてみます。
-材料-
・布
・豆乳or牛乳
・ミョウバン
・玉ねぎの皮
ミョウバンがおうちにあるという方は少ないかもしれませんが、スーパーの漬物コーナーでも、200円くらいで簡単に買えますよ!
分量を書いてないのは、私が全く分量を量ってないからです…
小難しく考えず、気楽に楽しく染物をしたいという気持ちを優先させます。
そんなズボラな感じでちゃんと染まるのか?という点にも注目してもらいながら、いざ染めてみましょう…!
用意した生地
家にあった白い布を3種類、用意してみました。
正確な材質はわかりませんが、天然繊維っぽい生地から化学繊維っぽいレース生地も。
草木染めは綿や麻などの天然繊維を使ったほうが良いそうですが、レース生地はちゃんと染まるのでしょうか…実験です。
※私はこのまま使いましたが、糊が付いているような生地は一度水通ししたほうが安心かもしれませんね。
下処理
まずは、染料が生地に入りやすくするために「下処理」をします。
豆乳or牛乳を水で1:1になるくらいに薄めたものに、生地をつけ込みます。
20分ほどつけ込んだら、水洗いせず、きつく絞って干します。
水洗いすると、せっかく染めやすくするために染みこませたタンパク質が落ちてしまいます。そのまま絞りましょう。
豆乳と牛乳どちらがいいのかという話ですが、豆乳のほうが生地が臭くなりにくいようです。
染料の抽出
今回用意したのは、小さめの玉ねぎの皮3個分。
グラム数などは測っていません!
玉ねぎの皮が大体つかるくらいに鍋に水を注ぎます。
あとは弱火でことこと煮込みます。
大体10分ほどで、色がしっかり出てきました。
20分ほど煮込んだら、玉ねぎの皮を取り出します。
めんつゆのような色合いになりましたね。
染色
抽出した染料に、下処理をして乾かしておいた生地を入れ、20分ほど煮込みます。
色ムラが出来ないよう、時々かき混ぜます。
染まるか不安だったレース生地ですが、しっかり色が入っています。実は天然繊維が入っていたのでしょうか?
調べたところ、ナイロンは染まるけど、ポリエステルは染まらないようです。
基本は天然繊維をおさえつつ、実験でいろいろな生地を染めてみても面白そうですね。
色止め
このまま乾かして完成といきたいところですが、染めた色をきちんと生地に定着させるため「色止め」という処理をします。
色止めに使う媒染も何種類かありますが、最もお手軽で安価なのがミョウバン。
調べてみると、布の量によっても、ミョウバンと水の割合がまちまちなので、大体あってればいい、ちゃんと色止め出来たらいい!ということで、おおよそ大さじ2杯のミョウバンに布がつかるくらいのお湯を注いでミョウバン液を作りました。
先ほど染料で染めた生地をミョウバン液に浸します。このまま20分くらい放置。
液に入れると少し明るい色合いになった気がします。
この時点で色合いが気に入らなければ、もう一度染料に付けてもいいそうですが、私は今の色合いが気に入ったので、色止めはこれで終了。
水洗いして、陰干しをしたら完成です!
オレンジに近い黄色。思った以上に鮮やかです。
レース生地が一番色濃く染まったのが意外でした。
分量を事細かに測ったわけではないですが、きちんと染まってくれてズボラ人間、嬉しいです!
とても楽しかったので、玉ねぎの皮以外でも試してみたいですね。次は、何を使って染めようかな~。
自分で染めた生地が貯まったら、裂いて何か小物を作ってみようとも考え中です。
染物、おもしろいですね!
自分で染めるのもいいけど…
さっこらと同じく障害者支援や放課後デイサービスを行っている「WaiWai−ぐるんぱ」さんが、玉ねぎの皮を使って染めたストールなどを販売しています!
自分で染めるのも楽しいですが、人が気持ちを込めて染め、丁寧に製作した布小物を身に着けるのも、あったかい気持ちになれそう。
見かけたら、手に取りたい一品ですね!
WaiWai−ぐるんぱ さん
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