素材としてのデニムの耳を販売していますが、たまに硬めのデニムの耳に遭遇します。なかなかハードな手触りなので、商品化するには難しいものです。

この硬めのデニム、よく見ると色が少し生成が濃いのです。織り目も一緒なんですが、色が若干濃いのが特徴です。
これをしっかりと縫製できたらとても良い商品になるのでは、と思いつつも、なにせ長いテープ状になっているので生地にするのが大変です。
ゆえにさっこらでは在庫になってしまうのです。
せっかく仕入れたデニムの耳、使い尽くしたいので、使いみちを考えてみたいと思います。
硬めな生地から何ができるか
デニムの厚さはoz(オンス)という単位で示されます。生地の単位は1平方メートルあたりの面積で重さをはかるのですが、デニムはアメリカから入ってきたものなので、面積は平方メートルではなく平方ヤード、重さはグラムではなくオンスで表記されます。
ちなみに1オンスは28.3495g、近似値は28.35で計算されます。
ジーンズには詳しくないですが、ライトオンスというのは聞いたことがあります。
10オンス未満がライトオンス、一般的なデニムは14オンスが多く、レギュラーオンスといい、15オンス以上がヘビーオンスということになります。
手で触っただけではわからないので、もしかしたらこの硬めデニムの耳は、厚手の部類のデニムかな?と思うのです。
生地の織り目が細かいと重くなるので、その違いなんだと思います。
この硬めデニムで作れそうなものは…
マットでしょうか。そして織るか、縫うか、編むか。
体にあまり負担がかからず、これまでの経験を活かしてできるものを考えた結果、「織る」で行きたいと思います。
その場合たて糸も丈夫なものにする必要があります。今回は生成のコットンヤーンをたて糸にすることにしました。
ワイヤーネットで織っていく
たて糸も太めで織り機では使えないので、以前デニムの市松織りで使ったワイヤーネットを使うことにしました。今回も同じサイズを使います。
1.たて糸を張る
2.よこ糸を渡していく
3.ネットから外して周囲を整える
4.完成!
端を固定するために、周囲をデニムの耳で囲うようにミシンをかけます。
デニムの耳としては硬めですが、マットにしてみると仕上がりはそんなに硬くないです。デニムの耳のふさふさが全体の風合いを柔らかくしてくれます。
次はどのサイズで織ろうかな。