様々な糸に触れることができる工房。今回はミシン糸です。
年度末の棚卸しで、ミシン糸が出てきました。若干色褪せているものもあり、長さも3000mで長い巻きのものなので、何かに使いたいと思いました。
60番手の普通地用は一般家庭でも使う番手なので、手芸をしているハンドメイド作家さんに譲ったりできますが、今回あるのは30番手。デニムや厚地用の糸なので、私の知り合いには使う人少なかったです。
販売できるものはハンドメイドサイトで出品していきますが、色褪せた糸はどこにも出せないので、これを使って試作していこうと思います。
糸で何ができるか調べてみました。糸の素材はポリエステル100%。
刺し子の糸として使うには細く、刺繍の糸として使うのは2本取りとか3本取りとかがいいのかもしれません。
使えるかもしれないその1 手毬
子供の頃、母が手毬を作っていたのを思い出します。母が作ったものは中に籾殻を入れて芯を作っていました。米農家なので、たんまりと籾殻がありました。本当にきれいで、やってみたい!と思い、作り方を聞きながらやってみましたが、なかなかきれいな球体にならないのです。小学生なりに頑張ってみましたが、丸めた後に糸で模様を描く段階で、あぁ、自分には向いていないと感じたものです。見様見真似で作ったものですから、幅が均等ではない、中心がずれる、途中で嫌になる…
という結果。
今は発泡スチロールの球体が売っているので、作りやすくなりましたね。
最近Instagramでも手毬を見かけるようになりました。パステルカラーの小さな手毬のかわいさよ。私はいきなり母が作った手毬と同じサイズを作ろうとしたから、途中でくじけたのかもしれません。手仕事を続けていた今から考えると、原因がよくわかって、自分の性格も改めて理解しているところです。
でも模様まで作るには色数が足りないので、余り糸では芯の部分だけ作れます。ぐるぐる巻いていく作業は、きっと楽しいはず!
使えるかもしれないその2 糸玉
最近は100円ショップでも売っている糸玉。インテリアコーナーにカラフルなものが並んでいます。
さっこらでも出店している大手ハンドメイドサイトCreemaでも、多くの糸玉作家さんが素敵な作品を販売しています。
インテリアからアクセサリーまで、様々な色や大きさの糸玉がたくさんありますね。大きな糸玉は風船をに巻いていくイメージですが、アクセサリーの小さな糸玉って作るのも大変そうです。繊細な技術ですね。しかもきれいな球体です。
手毬はちょっとハードルが高いので、今回は糸玉を作ってみようと思います。
糸玉づくり開始
風船に巻いていく方法までは知っていましたが、風船は果たしてきれいな球体になるのでしょうか。
参考にしたYouTubeページ
水風船の風船は、ある程度手で球体に修正できるようです。やってみなくては。
【準備するもの】
・糸
・風船
・ボンド
・紙コップ
・はさみ
風船ってもう何年も膨らませていないので、これが思った以上に肺活量が必要です。酸欠しそうです。こんなのよく子供の頃膨らませてたなぁ、と思いながら15cmサイズの風船を膨らませます。
小さい水風船用のは、ちょっと小さすぎて息が…後でまた挑戦してみます。
写真ではわかりにくいですが、表面の汚れがけっこうあるので、汚れがない部分まで糸を取り除きます。それでも汚れがある場合は、糸玉に色を塗ろうと思っています。
糸の透け感を見ながら巻いていきます。偏りなく均一に巻くのも大事ですね。
ボンドの濃さがよくわからないのですが、濃すぎてもダマになるだろうし、薄いと接着力が足りなくなると思います。刷毛でや筆で塗りながらもいいかもしれません。
今回はボンドの倍の量の水で薄めました(目分量ですが)。
紙コップに糸を入れるのですが、糸が軽いのでスプーンなどで糸が全部浸るように入れます。混ぜると糸が絡まってしまうので、優しく入れます。後から取り出しやすいように巻いた状態で浸したらいいのか、伸ばした糸のまま入れたらいいのかわからず、今回は糸をそのままスルスルっと浸してみました。特に問題はなかったですが、時々糸が絡まる箇所もあって、解きながらの作業でした。
手がベタベタするのが嫌な時は、濡れた布巾などで指を拭きながら作業するといいです。作業場から台所まで何度も往復しなくていいし。ゴム手袋つけてもいいでしょう。
翌朝、乾かしたいた風船を見ると、最後の糸がちょっと浮き上がっていたので、接着が甘かったようです。巻いた仕上げにもう一度全体的にボンドを塗った方が良かったかもしれません。やはり筆や刷毛は必要のようです。
糸の汚れは、思ったより目立たないです。あまり汚れは見えません。
まず1個完成!
この作業を繰り返し、モビールになるまで作ります。まずは10個を目指します。
モビールじゃなくガーランドになるかもしれないな。中にライトを通してもいいな。。。
1個作ってみて気がついたのは、乾いたと思ってしまっておいたけど、少しでも凹むと凹んだままになってしまう、ということです。なかなか形が戻らないんです。別な箱に保管するべきでした。
糸を何色も用意するより、ボンドに色を付けたりしたら手軽にいろんな色の糸玉ができるのではないか、と思いました。アクリル絵の具だと乾いてからもしっかり色が付くのかな?でも糸の中まで色を定着させるには時間が足りないかもしれません。表面に塗ったらいいのか…工房に残っている染料を使ってみたらどうか…とかいろいろ浮かんできます。
実験継続します。
作家さんの中には、市販の糸の他に、自分で糸を染めている方もいらっしゃいました。それぞれの個性があって、作品を見ているだけても楽しいです。
毛糸で巻くとまたふんわり感もでるのでしょうか。工房にある草木染め毛糸でも作れますね。あ〜、これなんの糸でもいけるな。
作れるものが増えるって楽しいです。ただ時間が…
種類は少ないですが、さっこらで販売しているミシン糸あります。
https://www.creema.jp/creator/2374235/item/onsale
もしかして…風船でうさぎを作ったとして(バルーンアートの)、それに糸を巻いて行ったら…うさぎの形ができるんじゃないの?
って思ったりしてます。
が、まずうさぎ作れないし…