さっこらでは会社の一室が織り部屋になっています。
機織り機6台がずらりと並び、この部屋から、カタンカタン、トントンと、やさしくて心地よい音が毎日のように響いています。
機織りをするのは障害のある職人たちです。
真剣に、丁寧に。
裂き織を織る姿はこんな言葉を連想させます。
一口に裂き織といってもその柄は様々です。チェックからストライプ、一本ずつよこ糸の色や柄が変わり、複雑な色味をしたものもあります。
よこ糸は「杼‐ひ‐」という板に巻き付けて、たて糸の中をくぐらせていきます。この時、つなぎ目がきれいになるように、よこ糸の端は斜めにカットします。
よこ糸を通すごとに、機織り機の下方、足元にある踏木を交互に踏み、上糸と下糸を切り替えていきます。
裂き織ごとに「指示書」というものがあり、柄によってどんな色を何本通すのか書かれた紙が機織り機に貼ってあります。
職人たちはこれを確認しながら、様々な柄の裂き織を織り進めていきます。
よこ糸の折り返しは「耳」といいます。製作する商品によっては裁断することもありますが、耳を残すものもあるので、生地の端である耳まで気を抜かず、きれいに織り揃えられています。
基本的には折り返す耳ですが、あえて折り返さず、切りっぱなしのよこ糸を出したままの生地もあります。そして、このような、ひらひらとした耳の特徴を活かした商品も製作しています。
柄や耳…裂き織にそれぞれ個性があるように、職人たちの「織り」にも個性があるように感じます。
力強い手付きから生み出されるかっちりとした織り。
ゆったりとした流れを感じるようなやさしい織り。
きれいに揃えられた耳から伝わる細やかで丁寧な織り。
一人でも多くの人の手に届けたいと、今日も職人が心を込めて織っています。
一枚一枚、違った表情を見せる裂き織。
なんだか心が惹かれる。そんな「織り」を探してみませんか?
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