織りというのはタテ糸とヨコ糸がありますが、織り終わったあとに半端に残ってしまった短いタテ糸が出ます。織りどめに使うときもあるのですが、長さがまちまちで使いみちがなかなかないのが現状です。30cmくらいだと織りどめにも使えず、何かできないものかと日々考えています。
新しく材料を買わずに作る方法はないか
まず思い浮かんだのが刺し子。均等に縫える自信はないですが、最初なので印を付けていくことにしました。1マスごとに印をつけるのに何かいい道具はないかと工房を見渡しましたら…
ありました。プラスチック製のかごです。工房で使っているのはこのタイプでした。
底もメッシュ状なので、これなら印を付けやすいです。A4サイズで扱いやすかったです。売り物のふきんを作るわけではないので、今回はこのメッシュバスケットで印を付けていきます。わざわざ買いに行かなくても済みました。
まず私がやれるレベルで。
刺し子をするのは何年ぶりでしょう。高校生の時にやって以来なので、ほぼ初めてに近いです。
工房では刺し子の作業も行ったことがありますが、作業場のスタッフもお仕事中なので、お仕事の邪魔をしないようにひっそりと刺し方を復習します。
主に昼休み中の作業になるかな。
このメッシュバスケットで印を付けている最中に、縫製担当のスタッフさんがいいことを教えてくれました。
「それ、ルレットで付けたら早いじゃない」と。
あ〜、そうでした。ルレットも工房にあるじゃないですか。でもチャコペーパーがなかった…チャコペーパーとルレットだったら、直線の印なら一気に引けるのです。この一目刺しなら簡単に付けられたのです。正直印付けている途中で飽きてしまったので(飽き性…)、その方法があったか!と。
一目刺しから始めてみる
まずは一目刺しで練習です。まっすぐ縫えるか不安…
布の全面ではないけれど、マス目の印を付けました。なぜ全面ではないのか…飽きたからです。
並縫いさえもなかなか真っ直ぐに縫えないので、せめて写真の部分だけでも、という気持ちで頑張って印付けました。印って大事ですね。頑張って刺していきます。
一目刺しという名前さえも知らない刺し子初心者なので、初心者のみなさん、安心してください。初心者なりに頑張っている様子を綴ってまいります。
まず、最近お気に入りの黄緑色の糸で刺していきます。1マス5mmですが、これが大きいのか小さいのかわからないので、まずやってみます。1列目にしてすでに曲がっています。
一目刺しとは、縦・横・斜め、同じように刺していくやり方です。簡単なようで、均等に真っ直ぐに縫っていくのは難しいんです。基礎って大事です。
刺し始めたところで、悟りました。あ〜この柄きれいだな、と思って写真で見ただけの柄をやろうと思っても、刺す順番を守らないで適当にやってしまうと、どこで戻るかわからなくなってしまいます。ちゃんと糸が重ならないのですね。
ハンドメイドのサイトなどを見て、改めて確認しながら刺していきます。
刺し方を間違っていたので、一度全部糸をほどいて、再挑戦。手順はなんとなくわかりました。では改めて進めてみます。先に印を付けたところと、そうでないところの差が大きいです。私の雑さが出ました。美しくないです。。。でも進めます。
やはり印がないと真っ直ぐ縫えません。そして早く印をつけたいので、最終的に定規で線を引きました。最初から定規で引けば良かったんです。でもメッシュバスケットで出来るかと思ったんです。やってみたら大変でしたが。。。
線って重要でした
定規で引いた線に沿って刺し子再開です。細かい模様は無理ですので、シンプルな模様を刺していきます。線の間隔は約7mmです。コツがつかめてきました。でも思ったよりも時間がかかります。ひと針ひと針、ちくちくと地道な作業です。昼休みだけでは終わりません。これを何日かかけて…
なんとなく完成に近づいてきました。第1作目ですが、どうでしょう。いきなり布巾ではなくコースターの大きさでも良かった気がしますが、始めてしまったので最後までやり抜きました。頑張りました!
とりあえず矢のような模様ができました。糸が浮いてしまっていますが、アイロンかけた方がいいんですよね。
途中糸が攣ってしまった部分もありますが、どこから攣っているのか探せなくなってしまったので、断念しました。
これでわかりました。無理せず図案が印刷されてているものを用意するのがいいと。
そして、私のような初心者の方におすすめの動画です。何を用意すればいいのかなど基本情報です。
布に図柄が印刷してある便利な刺し子キットもたくさん販売しています。慣れてきたら図案集を買ってみるのもいいですね。
本当にさまざまな種類の刺し方があります。昔から伝えられてきたもの、大事にしたいです。
今回新しく購入したのは布のみです。白い余り布が家になかったので100円ショップで購入しました。あとは工房にある材料を使って作りました。
糸は、工房内で染色しているのでオリジナルカラーもあります。他にはない糸でオリジナルの刺し子を作ってみませんか。この余り糸を使ってみたいという方、ぜひお声がけください。
余り糸の活用、もっと広げていきたいです。
いろんな糸やキットあります。オリムパス製絲さんのサイトです。
https://www.olympus-thread.com/