極細毛糸の使いみちを探していたら、ウール刺繍なるものがあるそうな。気になります。

工房にある草木染め毛糸をざっと見回して、色別に巻いて整理しているのですが、販売用の撮影が間になわない毛糸も実はあったりして、それでも少しずつ作業を進めています。

草木染めの微妙な色の違いを写真でうまく撮れなくて、最終的にグラフィックソフトで色補正をするのですが、似たような色でちょっと目が疲れてきました。
少しの違いをうまく見せる方法はないかと思いながら、織ってみようか編んでみようかと試行錯誤をしているのです。

極細や合細毛糸が多いので、うまく使える技法はないかな…と画像検索しておりましたら、「ウール刺繍」という言葉を目にしました。


たまに刺繍はしますが、毛糸での刺繍もまた風合いが違って良いではないですか!

古代エジプト時代にもあった刺繍

刺繍の歴史なんて考えたこともありませんでした。。。
古くはエジプト時代のお墓やピラミッドからも発見されているらしく、その頃にはすでに様々なステッチが出来上がっていたのです。古代エジプト、古代オリエント、バビロニア…歴史で目にした単語が出てきます。刺繍はそんなにも古い時代から脈々と受け継がれてきたんですね。

記事を探していると、「起源は紀元前30,000年」なる言葉が。もうイメージが湧きません。ちなみに針が15,000年前に出現らしいです。参考にしたのはこちらのサイト。

現代のマジック! 魅力的な手刺繍 その起源とは?! |Great Artisan(グレートアーティザン)

刺繍の起源は紀元前30,000年にまで遡ることができると言われています。 最初はもちろんすべて手刺繍でした。 最近の考古学的な発見では、その時代の遺跡から重く手縫いされて装飾された衣類、ブーツと帽子などの化石化された刺繍と思われるこん跡が発見されました。 紀元前15000年、後期旧石器時代、針が出現しています。 馬の毛や鹿の腱を裂き、それらで皮を縫い合わせていたことが分かっています。 …

用途によって使う糸も、羊毛、絹、綿など様々なようです。歴史が長くて私は書けませんので、ぜひ読んでみてください。

ウール刺繍と毛糸刺繍って違うもの?

某通販サイトで「ウール刺繍」を探していくと、ウール素材の刺繍糸というくくりっぽく、販売されているキットを見ても、特に毛糸を使っているわけではなく、あくまでもウールの刺繍糸。毛糸っぽさはないです。
それ以外で検索すると、毛糸で刺繍するものは「毛糸刺繍」と言っている感じでした。

私が好きなフェリシモを探すと、キットの中身には「刺しゅう用毛糸」とあります。
ここでわかりました、刺繍用の毛糸と編みもの用の毛糸は別なんだと。

ウール糸で表情豊かに大人かわいい草花ポーチ。手づくりからはじまるわたしらしい暮らしCouturier[クチュリエ]

定期便は、お申し込みいただいた商品を、色柄・デザイン違いで毎月1回お届けするのを基本とした販売スタイルです。ファッションアイテムは、ご自身でワードローブを編集しやすいよう、ご希望のデザイン・カラーを一度だけお届けする「ジャストワン」商品を中心にご案内。それ以外の「毎月お届け」の商品(~の会)は、お届けするデザインをフェリシモにお任せいただいています。 …

ウール刺繍の糸が手に入らなかったので市販の毛糸を使いました、という方もいらっしゃいました。
私の頭の中が少しざっくりとしたイメージで捉えてしまったのでうまく伝わっているか不安ですが、刺繍は特に決まりもなく、好きな素材で刺繍すればいいさっ♪ということでしょう。たぶん。

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工房にある毛糸で刺繍に使えそうな毛糸はこんな感じです。

ほんの一部。これの倍はあります

色がたくさん並ぶと何か作りたくなりますね。私がウール刺繍をするかどうかはわかりませんが、使いみちが1つ増え、ものづくりの選択肢が増えたということです。
良いことです。

過去の毛糸記事はこちら
https://blog.saccora.jp/2021/10/14/%e8%8d%89%e6%9c%a8%e6%9f%93%e3%82%81%e3%81%ae%e6%af%9b%e7%b3%b8%e3%81%8c%e3%83%8a%e3%83%81%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%83%ab%e3%81%a7%e3%81%84%e3%81%84%e3%80%82%e4%ba%ba%e6%b0%97%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%b9/