デニムの耳とは、デニム製品製作時に切り落とされてしまう捨てしろで、今までは廃棄されていたものです。工場から仕入れたデニムの耳を織れるようにするまでには、様々な工程があります。なかなか手間のかかる作業なので、簡単には製品化出来ないところが課題のようです。
デニムの耳についての記事はこちら
デニムの耳って知っていますか?廃棄されていたデニムの耳の再生活動
幅は約1〜1.5cmほどで、硬さもいろいろです。様々な商品を作っていますが、さっこらでは主に2種類の方法で商品を製作しています。
その1.織る
デニムの耳をよこ糸として織っています。ハードな質感にソフトな触り心地の新しい裂き織です。
コースター、コーヒーマット、ティーマット、ランチョンマットの4種類を展開しています。クッションカバーなどインテリア製品もおすすめです。
こちらは、たて糸、よこ糸ともにデニムの耳を使用し、市松模様に織った生地をフラットポーチにしました。
ナチュラル、ホワイト、ブラックを組み合わせ、4パターンの市松模様を作っています。
ナチュラル×ナチュラル、ホワイト×ホワイト、ブラック×ブラック、ホワイト×ブラック。
幅のある生地を織るにはある程度の力も必要なので、これは男性スタッフに織ってもらいました。力強くガシガシと織っていますが、その分しっかりとした織りに仕上がります。
【市松模様の織り方】
卓上織り機をカスタマイズしてデニムの耳を織る
その2.編む
もともとが厚みのある素材なので、編んでもしっかりしたものが出来ます。
かぎ針は15号とかなり大きいサイズで編まなければいけませんが、その分しっかりとした厚みでふさふさも気持ちよく、猫も喜んでくれるのではないでしょうか。色はナチュラルとブラック。猫目線のものづくりをしているnekzukiさんでは、サイズ違いでホワイトも販売中です。
デニムをより身近な素材に
お裁縫は苦手…という方も多いと思います。
子供でも使える身近な素材として、キットも販売しています。円形にカットしたダンボールにデニムの耳を巻きつけ、インテリアとして飾れるオーナメントを作ることができます。
テープやリボンの一種として使えたら、もっと気軽に、もっと幅が広がるんじゃないかなと思っています。
デニムの耳は染めることもできるので、どんどん作品が広がっていきます。アイデア次第で新しいものが生まれる楽しさをもっと伝えて行きたいです。